副業を始めるなら気をつけるべきこと

企業が非正規雇用の割合を増やしたり、正社員でも給料が下がったりと昔に比べて家計が厳しい状況に置かれている世帯が増えてきています。
そこで少しでも収入を増やそうと、副業を始める人がいますが、気をつけないと期待通りに稼げません。

副業の探し方

副業は、本業以外に収入を得る仕事のことを指すのが一般的で、こういうものだという定義はありません。
ですから仕事の内容はもちろんのこと、働く時間や曜日などもひとそれぞれですし、収入の額もバラツキがあります。
収入を増やすことを働く理由に挙げましたが、経済的に余裕がある人も多くの人と交流をするため、スキルを磨くために働くこともあります。
つまり、どんな仕事をして、どのように働くかは、本人次第ということです。

だから、適当な仕事を選んでも良いのかというとやるのは自由ですが、結果が伴うのかはわかりません。
なぜなら、人にはそれぞれ適正というものがあります。
向いていない仕事をしても、長く続けるのは難しいですし、収入が入らないことだってありえます。

適正を見極める

では、どのような仕事をするべきかというと、社交的な性格でコミュニケーションをとることが上手ならば接客を伴う仕事が良いでしょう。
そういうことを望まず、黙々と仕事をしたいのであれば自宅やカフェなどで作業をする仕事が最適です。
それから、自分の持っているスキルについて確認してみましょう。
簿記やIT関連の資格などがあるならば、それを生かしたほうが稼げます。
特に仕事に対するこだわりや武器になるスキルがなく、収入も少しでいいというならば、データ入力や商品の袋詰といった単純作業があります。
ただし、単純作業も単価が低く、同じことをひたすらに繰り返すだ毛というものが多いので、精神的・肉体的な疲労が溜まりやすく、長く続けて行くのは大変です。
長期的に続けられる仕事を見つけたいならば、単純作業をしつつ資格の取得などを目指すほうが良いでしょう。
ただ、スキルを身につけることが目的であれば、稼げないことを覚悟した上で挑戦してみるのも一つの手です。

本業に影響を与えないことが重要

副業は、本業に影響を与えないことが重要です。
稼げるからと言って慣れない肉体労働をやって怪我をしたり体調を崩してしまうと、本業を休まざるを得なくなります。
それで収入が減ってしまえば、働く意味がありません。
体を壊さないように十分な休養を取れること、それから働く時間帯や曜日なども考えて仕事を選ぶ必要があります。
どこかの会社やお店で働くのであれば、そのことを踏まえてシフトを組んでもらうようにしましょう。
個人事業主として、自分がスケジュールの管理をするときには、無茶をしないように気をつけなければいけません。

会社に副業が認められているのかどうか?

本業との兼ね合いを考えるのであれば、仕事を始める前に確認しておくべきこともあります。
そもそも、副業が認められているのかどうかは、会社によって対応が異なります。
社会の変化にあわせて就業規則を変えている会社も増えていますが、未だに禁止している会社もあります。
禁止されているのであれば、本業以外の仕事はできません。
それから同業種の仕事は禁止しているのであれば、競合する会社で働けません。
なぜなら本業の会社から仕事を奪うこともありえるからです。
そんなことをすれば、損害賠償請求を受ける可能性もあります。
こういった問題が起きないように、副業を始めるとなったら就業規則はもちろんのこと、あらゆるルールを確認しておくことが大事です。

ちなみに、就業規則を守らなかったことで、解雇されることはあるのかというと、本業に影響を与えているとみなされたらありえます。
たとえば、睡眠不足で仕事の効率が落ちているとか、欠勤をしたとなれば影響を与えたと認められます。

詐欺の被害について

ここまで副業を始めるときに気をつけるべきことを紹介してきましたが、最後に取り上げるのは詐欺の被害です。
よくある手口としては、最初に手数料を支払えば楽して稼げる方法を教えるというものや、仕事をする前に通信教育を受けるといったものです。
当然ながら、楽してお金を稼げる方法を人に教えてくれる人などいません。
通信教育も高額な教材を買わされたり、受講料を請求された時点で怪しいと思うべきです。

冷静になれば、詐欺とわかるはずなのに、被害に遭う人が後をたたないのは、楽をしたいとか、効率的に動きたいといった気持ちがあるからです。
確かに、キツイ仕事はできるだけ避けたいところですし、無駄な時間と手間をかけたくはないと思うのも当たり前のことです。
でも世の中は、そんなに甘いものではありません。
確実に稼ぎたいならば、地道に事を進めていくのが一番です。

それでも騙されてしまったときには、最寄りの警察署や住んでいる自治体の消費生活センターに相談をしましょう。
詐欺を働いた業者が捕まれば、返金される可能性がでてきます。
とはいえ、すでに騙し取ったお金を使い切っていたら、どうしようもありません。
なので、騙されないように気をつけることが最も重要です。